「名も知らぬ 遠き島より」で始まる島崎藤村作詞の唱歌「椰子(やし)の実」。作詞のきっかけは後に日本と沖縄を連ねる交通路を「海上の道」と称した民俗学者の柳田国男の話だった ▼東京帝国大学2年生だった柳田は、愛知県の岬に流れ着いたヤシの実に「黒潮に乗って幾年月の旅の果て、椰子の実が一つ。岬の流れから...
↧
「名も知らぬ 遠き島より」で始まる島崎藤村作詞の唱歌「椰子(やし)の実」。作詞のきっかけは後に日本と沖縄を連ねる交通路を「海上の道」と称した民俗学者の柳田国男の話だった ▼東京帝国大学2年生だった柳田は、愛知県の岬に流れ着いたヤシの実に「黒潮に乗って幾年月の旅の果て、椰子の実が一つ。岬の流れから...