アジアの片隅で―新城貞夫歌文集 本書を開いて、無愛想な装丁にまず戸惑ってしまう。目次もなければ見出しもない。人を食ったような饒舌(じょうぜつ)な文体と著者の立ち位置にはつかみどころがない。 「高々だが、基地負担の軽減を政府に要請・請願する『建白書』を携えて上京した沖縄の人たちを売国奴と罵る連中...
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アジアの片隅で―新城貞夫歌文集 本書を開いて、無愛想な装丁にまず戸惑ってしまう。目次もなければ見出しもない。人を食ったような饒舌(じょうぜつ)な文体と著者の立ち位置にはつかみどころがない。 「高々だが、基地負担の軽減を政府に要請・請願する『建白書』を携えて上京した沖縄の人たちを売国奴と罵る連中...