東日本大震災後の不安と焦燥を宙づりにして、詩行は不確かな歩行を自問しながら歩く他ない。傷つき、あたりまえではなくなった日常を、言葉によってあたりまえに組み立て直す。作者はそう願う。でもそんなことはできない。 「ねむる子の/投げ出された足のうら/粘土をこねたように/つちふまずが盛り上がっている...
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『生きようと生きるほうへ』 住み処を旅する詩人
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